ベストマッチの黒豆を追求

美味しい黒大豆といえば丹波産や北海道産の立派な黒豆を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、岩塚の黒豆せんべいはおせんべいとの相性の良い豆を追求して使用。かつてはこれらのブランド黒大豆を用いたことがあったのですが、生地との食感がマッチせず、試行錯誤の末に今の豆に落ち着きました。
もちろん、黒豆の量も調整しています。あまりに多すぎると食感が悪くなったりせんべいが割れやすくなったりしてしまうため、それらを損なわない範囲で黒豆を使用しました。目指したのは味と食感のバランスが良い黒豆せんべいです。

過剰な存在感のアピールは嫌われます。ほどよい加減に行き着くまで私にも苦労があったのです。

どうして黒豆？

黄大豆や青大豆ではなく黒大豆が選ばれたのにはいくつか理由があります。主な理由は色合いが良いこと、それからかた焼せんべいの食感によくマッチすること。日本のお米を100％使ったかた焼の生地に練り込むには、黒豆の色・形・食感がぴったりでした。
黒豆は栄養価も優れています。タンパク質を豊富に含む点はその他の大豆と大きな差はありませんが、黒豆の皮にはポリフェノールがたっぷり含まれているんです。

こんがり焼けた生地の中で、ぴかぴかの黒豆が輝いているんです！

関東圏のスーパーマーケットで育った

今では売上ナンバーワンを誇る大人気商品である岩塚の黒豆せんべいですが、発売当初は全然人気が出ませんでした。一部では売れたのですが、全国では人気が出なかったのです。岩塚の黒豆せんべいが発売されたのは1999年。当時はまだせんべいに他の素材が練り込まれた商品というものが少なく、アクセントのある食感は「違和感」として捉えられてしまったのでした。

しかし岩塚の黒豆せんべいには強い味方がいました。スーパーマーケットです。あるスーパーマーケットでは、価値あるアイテムを人気商品に育てるモニター制が導入されています。岩塚の黒豆せんべいはその対象に選ばれ、そのお店の皆様にご支援いただいたところ売上が伸びはじめました。おかげさまでたくさんのお客様に認知していただくことができ、人気商品に上り詰めることができました。

諦めないでくれてありがとう…。

黒ブームに乗って

さらに黒豆せんべいに追い風が吹きました。2003年に認識されることの多い「黒ブーム」です。ハウス食品から発売された「黒豆ココア」が大ヒットしたこの頃、黒は健康に良いというイメージが広まり、黒豆せんべいも人気が出はじめたのです。
黒ブームは2007年にも観測され、そのときには黒糖や黒酢に並んで黒大豆が健康志向の皆様の心を掴みました。

黒ブームをきっかけに多くの人に私の美味しさを知ってもらうことができました

素材の美味しさを追求したら減塩商品になった

岩塚の黒豆せんべいが健康に良いと言われる理由は、他のおやつに比べて塩分が控えめであるという点にもあります。岩塚の黒豆せんべいの塩分は一個包装あたり0.06ｇ。塩分摂取を控えている人であっても安心して召し上がれる含有量です。
これは岩塚製菓がいっぱい食べても飽きない美味しさを追求し、素材の良さにこだわった結果。日本のお米を100％使用し、黒豆の食感や風味にこだわったところ、調味料に頼らずとも美味しい黒豆せんべいが出来上がったのです。

高タンパクで低塩分。大妻女子大学の教授にもお墨付きをいただいています。

偶然にもパッケージは牛丼屋さんのあの色と同じ？

岩塚の黒豆せんべいのパッケージの色を見て、思い浮かぶものはありませんか？街中やロードサイドにあるあの看板。そう、とっても美味しい牛丼屋さんの看板です。商品の魅力を少しでも多くの皆様にお伝えしようとしたところ、ぱっと目に入るこのオレンジ色を採用する運びとなり、それは偶然にもあの牛丼屋さんの看板と色と同じでした。

美味しいという自信があるものだけが使える色かもしれません……。

私のことを知っていただくことができたでしょうか。これからも美味しい黒豆せんべいが皆様に元気と笑顔をお届けします。どうぞご贔屓に。