気になる健康おせんべいで脳活!? バリバリ、ポリポリ、噛んで脳を鍛えよう!
マイちゃん
- バリバリ、ボリボリ、ムシャムシャ……
ガンさん
- おっ、今日もおせんべいを食べるいい音が聞こえるねぇ。
マイちゃん
- いい音でしょう?おせんべいには独特の食感があるから、ユニークな音がするんですよ。
ガンさん
- 確かに、バリバリ、ボリボリ音がする食べ物って、他には野菜スティックぐらいしか思い浮かばないねぇ。
マイちゃん
- 実はこの独特の食感は、脳を刺激するのにとっても役立つんですって!
ガンさん
- へぇ、食感が脳に?一体どういうこと?
マイちゃん
- 詳しくは、専門家に教えてもらいましょう。お話しくださるのは、こばやし歯科クリニック最高顧問、東京歯科大学の名誉教授・櫻井薫先生です。
脳を刺激する「食感」
ガンさん
- おせんべいの食感が脳を刺激するって本当ですか?
櫻井先生
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本当です。人間は口に入ったものの大きさや硬さ、形状を無意識のうちに判断して、噛み方を変えたり、飲み込んだりしています。意識に残るのは食べ物の「味」にとどまることが多いですが、実は脳は食べ物を食べているときにたくさんの情報を処理しているのですよ。
もう少し詳しく説明をすると、歯根膜(歯を支えている骨と歯根との間にある薄い膜)や入れ歯の下の粘膜が、食べ物の硬さを感知して脳に情報を送り、それによって噛む力をコントロールしているのです。
硬い食べ物を口に入れると歯根膜のひずみが大きくなり、脳に送られる感覚の情報量が増します。そして、筋肉の伸長に関わる感覚受容器からの情報量も増え、口を閉じるための筋肉の運動ニューロンの活動が高まり、嚙む力を強くするというわけです。これが脳を刺激することになるのです。
大脳皮質は部分ごとに異なる機能を担っていますが、実は唇、歯、舌など口腔まわりに関係する領域はとても大きいことがわかっています。
つまり口腔まわりに伝わる情報量を増やすことで、脳の広い範囲を刺激することができるんです。
[ホムンクルスの脳地図。身体の部位とそれに関連する脳の体積を表す。UpperLips(上唇)からpharynx(咽頭)までと口腔は脳の広い範囲に関わっていることがわかる]
そのためには、多様な食感の食べ物を口にすることがカギとなります。食べ物の食感は唇、舌、歯(歯根膜)、口のなか全体に刺激をもたらします。いつも同じような食べ物ばかり、柔らかいものばかり食べていては、もたらされる刺激は限定的になりますが、さまざまな食感のものを取り入れることで、脳を活性化させることができるのです。
意識しなければ、柔らかいものばかりになってしまう現代食
櫻井先生
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脳に刺激を与えるためには、多様な食感の食べ物を取り入れることが大切です。
しかし、現代の食事は柔らかいものが多く、それらが好まれているために、硬い食べ物は意識的に取り入れていかなくてはなりません。
例えば「バリバリ」「ボリボリ」とした食感の食べ物は、現代ではあまり多くみかけません。例えば、漬物などはこれに該当しますが、漬物は塩分が高いものが少なくないため摂取量に気をつける必要があります。
またむし歯予防の観点からは、糖分の多すぎるものも注意が必要です。砂糖のたっぷりはいったお菓子のなかには食感のあるものもありますが、むし歯を引き起こしてしまっては、そもそも食感を楽しむことができなくなります。
私が歯科医としての視点からおすすめする食べ物はおせんべいです。とくに「岩塚の黒豆せんべい」はバリっとしたせんべいの生地と、カリカリとした黒豆の部分とで2種類の食感が楽しめる素晴らしい商品だと思います。
砂糖が添加されていないのでむし歯のリスクはそれほど高くありませんし、塩分も控えめなので中高年の方も安心して召し上がることができます。
おやつを通じて脳に刺激を与えるという意味では、非常に適した商品だといえます。
脳活は、健康な歯があってこそ
人は歯の根本にある歯根膜を通じて食べ物を噛んだときの圧力を受け取り、それを食感をとして楽しんでいます。
しかし、この圧力は歯の「種類」によって受け取る感受性が異なります。
例えば、総義歯(入れ歯など)やインプラントは、健康な天然の歯に比べて、歯根膜への圧感覚を受け取りにくいという研究結果もあります。
つまり歯が健康であるほど、多様な食感を楽しむことができ、脳に刺激を与えることができるのです。
※義歯の場合、歯根膜は失われているため歯のすぐ下の粘膜が圧を感じることになります。
食べ物はしっかり噛んで味わって
こばやし歯科クリニック 櫻井薫先生(左) 木下英明先生(右)
櫻井先生
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何かと忙しい現代人は、急いで食事をしたり、「ながら食べ」をしたりしがちで、ゆっくり味や食感を楽しむことをしなくなってきています。しかし、食べることはただ空腹を満たすための行動ではありません。よく噛み味わって食べることはリラックスやリフレッシュにつながり、食べ過ぎ防止にもなるうえ、脳を使うことにもつながります。
食事やおやつの時間には、テレビを切ったりスマホを遠くに置いたりして、食べることそのものをぜひ楽しんでいただきたいと思います。
また、食事を楽しもうとした際に大切なのは、歯を含む口腔環境が健康であることです。常にお口の健康を保つためには、歯周病を予防することが大切。痛みや不快感があってから歯科医へ行くのではなく、定期的にクリーニングなどに通い、歯をケアすることをおすすめします。
こばやし歯科クリニックの 木下英明先生には、子どもの歯磨きと虫歯予防についてお話をうかがいました。岩塚製菓「おこせん」サイトに掲載しています。
https://okosen.com/contents/hattatu/vol_01.html